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【お日様のにおい】真実を知って気持ちの良い睡眠を!

「お日様の匂いはダニの死骸だった」なんていう俗説に騙されてはいませんか?

さすがに令和の時代にはもう信じているひとは少なくなっているかも知れませんが、実際に「お布団の匂いはアレルギーのもと」と信じているひとも昔はいたのです!

「お日様のにおい」は心配しなくても大丈夫!

布団を干すと、日光でダニが死滅するという理由から「お日様のにおいはダニの死骸である」という俗説が広まったようです。

しかし、その俗説が嘘だということが2001年11月15日の日本経済新聞に記事になっているのです。

『鐘紡化粧品研究所』と『経済産業省生命工学工業技術研究所』の共同研究によって「太陽の香り」の成分の解明と人工的な合成に成功したと発表されました。

では「お日様のにおい」の正体はなんだったのでしょうか。

大手化粧品企業のカネボウ化粧品の研究によって、この「お日様の匂い」は布団の綿などの繊維が太陽光によって分解されることにより発生することが明らかとなっている。繊維を構成するセルロースが太陽光に含まれる紫外線によって分解して、脂肪酸アルデヒド・アルコールなどの微量な揮発性物質が発生することで独特なあの「お日様の匂い」が作り出されるのだ。

引用元:エピネシス

なるほど、なるほど!

繰り返しになりますが『綿の繊維など洗濯後に残った汗や脂肪、洗剤などの成分が太陽によって分解されて生成されたもの』なのですね!

どおりで布団に限らず服やタオルを洗濯して天日干しをしても同じにおいがします。

そしてこの香りの効果を実験したところ、集中したり気分が良い時に出る脳波の『α波』が表れて、リラックスした気分になることが確認できたということで、その後カネボウの四品種の化粧品に開発された香料が添加されています。

結果、「お日様のにおい」はアレルギーの元になるダニのような危険なものではありません!

真実を知ると、フカフカな「お日様のにおい」のお布団で、気持ちよくぐっすり眠れますね。

ダニ退治には布団の干し方が重要!?

「お日様のにおい」はダニの死骸ではないことがわかりました。

しかし、布団の干し方によってはダニの死骸が残ってしまうことになります。

実際ダニを死滅さそうと思って、布団を天日に干したとしても、布団表面のダニ数の減少は約4~8割だと言われているので、1日だけ干したところで全てのダニが死んでいなくなってくれるわけではないのです!

しかもダニを落とそうと思って『布団たたき』を使ってパンパン叩いても、生きているダニも、ダニのフンや死がいなどのアレルギーの元になるものも、布団の表面に出てきてしまいます。

なので、できるだけダニが減少してくれる効果的な布団の干し方は、

  1. 太陽光の強い午前10時から午後3時ごろの時間に干す
  2. 黒いビニールカバーなどで覆って、布団をかなりな高温にして乾燥させる
  3. 天日干しの後は布団の表面をていねいに掃除機で吸い込む

午前10時から午後3時以外の時間に干すと、逆に湿気を吸ってしまい、ダニにとっては快適な環境になってしまうので注意です。

布団の表面に掃除機を毎日かけるとかなりダニやフンなどは減りますが、それでも半減する程度だそうです。

でも、布団たたきで叩くよりは効果があります。

あまりにも気になるようであれば、クリーニングで「布団の丸洗い」をお願いしても良いですね。

ベッドメイキングにもコツがある?

布団を干さない日のベッドメイキングはどうしていますか?

人間は睡眠中に体温を下げて、良質で深い睡眠を得るために発汗調節をします。

それによって個人差はありますが、一晩でコップ一杯分の汗をかくと言われています。

すると朝起きた時、早めにかけ布団やカバーでシーツやマットレスを覆ってしまうと、汗が全く蒸発できずに蒸れてしまいます。

そしてダニです!

ダニが繁殖しやすい温度は20~30度、湿度は60%以上で、起き抜けの寝具はダニの快適な環境そのものです。

ダニのエサになる髪の毛やフケなどの老廃物もあります。

よって、そのまま畳んでしまったりカバーをかけてしまうと、ダニが繁殖しやすいのです。

ダニによるアレルギー対策にも起きたらすぐにベッドを整えてしまわずに、最低でも30分以上は布団やカバーで覆ってしまわないように、乾燥させておきます。

枕はタオルでカバーするなどをして、顔につく部分は毎日交換しないと、フケや皮脂によって肌荒れの原因になります。

まとめ

いかがでしたか?

まずは「お日様のにおい」はダニの死骸からくるものではなかったことで安心できました。

しかし、布団にはダニの温床になる理由がたくさんあります。

まめに布団を天日干しをするだけではなく、掃除機をかける、ベッドメイキングは朝起きてすぐにはせず、汗を乾燥させる時間の余裕をもたせるなどの工夫が必要です。

今の季節、夏本番の強い日差しに洗濯物や布団をたくさん干したくなります。

すぐに乾いてくれるので、ありがたい季節です。

毎日のちょこっとしたコツによって、アレルギー対策にもなり、良質な睡眠も手に入れられますね。