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放浪犬を保護した時どうする?頭から血を流して歩いていたワンコ

ペットのコミックエッセイで「11年間歩いたことがなかったミックス犬」や「衰弱しきったビーグル」を保護したエピソードの中に出てきた我が家の先住犬『ダイちゃん』も元保護犬でした。

家族になった『ダイちゃん』は年々穏やかになりましたが、保護した当初はかなり顔もキツく人間嫌いでした。

放浪犬を保護した時の対処はどうするのか。

今回はダイちゃんのエピソードです。

ペットたちを「くん」「ちゃん」付けにしております。人間の子であれば我が子なのにお恥ずかしいことだと思いますが、ペットたちの場合は愛称として捉えていただきたくお許しください。

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毎日同じ時間に姿を表していた放浪犬

それは1990年の初夏、母が「白い雑種のわんちゃんが数日前から駅前をウロウロしている」と気になっているようでした。

雨が続いている時期で、母は持っていたタオルでカラダを拭いてやったらしく、ドロドロだったので遠目からはわからなかったけれど、近づいてみると真っ白な毛でまだ幼さが残っていたようです。

しかしそれから数日後、その白いコは頭から血を流し、雨の中をトボトボと歩いていました。

母がその姿を見つけ、近づこうとした時は以前とはすっかり変わってしまって、人間を見るとかなり怯えていたそうです。

血を流している傷口はパッカリと開いていてかなりな出血でした。

しかも雨に濡れているので流血がひどく、顔面血だらけだったようです。

母は数日放浪しているのを知っていましたので、これは保護するべきだと思い連れ帰りました。

獣医さんに診てもらった結果、傷口や出血の仕方からみて恐らく人間に棒のような物で殴られたようです。

眉間の上に一生消えない三日月のような傷痕が残ってしまいました。

そして我が家の家族に

そのコは男の子でした。

まだ成犬ではありませんでしたが、すでにカラダが大きかったので『ダイちゃん』と名付けられました。

我が家にはミニチュアシュナウザーのコウジくんが先住犬でいましたので、その日から男の子同士の縄張り争いが始まったのです。

カラダの大きいだダイちゃんはコウジくんに初めは逆らってケンカになりましたが、もともと優しい性格だったのか、すぐに遠慮するようになり、コウジくんの居る部屋の中には入ってこなくなりました。

お庭にハウスを用意してもらって、寒い日や暑い日、雷の時だけ遠慮がちに家の中に入ってくるようになりました。

後から保護されてきたコたちには常に優しい態度

「どうぞ」と言っても遠慮して部屋に入らないダイちゃん。

11年間歩かせてもらえなかったミックス犬の『ももちゃん』に対して、しっかりと女のコとして扱っているのがわかるジェントルぶりでした。

とにかく相手に対して優しい。

体格はかなり大きいのに相手に嫌なことをするなんて考えられないダイちゃんでした。

阪神大震災の後に保護したビーグルの女のコ『カレン』は心の傷がかなり深く、人間をかなり怖がっていました。そんなカレンのよき相棒となってくれたのがダイちゃんでした。

後々かかあ天下で尻に敷かれっぱなしの夫婦になっていましたが。

おやつは平等にもらっているはずなのにいつもカレンに横取りされて、目の前で美味しそうに自分のおやつを食べているカレンをじっと見ているダイちゃんでした。

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車に乗るのが大好きだったダイちゃん

自由タイムは脱走しないダイちゃん(誰かが見てるから)

普段家の中以外では、紐に繋がれてお庭で日向ぼっこをしていたダイちゃん。

それなのにどうやって脱走するのかわからないくらい、上手に家からいなくなることが多かったんです。

今の時代では飼い主の管理能力を問われる大問題な事態です。

程よく田舎だったからよかったのか、近所の理解があったのか、逆に近所のコも迷い込んでくるような、そんな時代だったんです。

近所をウロウロしているだけでも周囲に危険をもたらしていることになるし、ダイちゃん自身も交通事故にあってはいないか心配でたまらず探し回りました。

でも車で迎えに行くと喜んで後部座席に飛び乗ってくるのです。

きっと迎えに来てもらえる安心感があったのでしょうが、「危ないからダメなんだって!」と叱っても飄々としていました。

不思議なことにカレンと暮らすようになってから脱走癖はなくなったんです。

放浪犬を見つけたらどうするべき?

放浪犬は自分で保護したら警察と動物保護センターに連絡をします。

飼い主がいれば届け出ているはずなので、調べてもらいます。

今はSNSで保護情報を拡散できるので、早く飼い主の元へ帰れる可能性が高まりましたが、ますは届出を出す事が先決です。

飼い主の方も各団体に確認を取っているはずですが、それでも飼い主が見つからない場合は新しい里親を探すためにも『動物愛護団体』の方に相談してみてください。

保護する際の犬はかなり気が立っているので、本当は専門家にお願いすることが一番です。

決して無理なことはせずに注意をしてください。

もし保護できた場合は、感染症寄生虫など人間にも害が及ぶ場合もありますので、獣医さんに早めに診てもらうことも大切です。

どうかこの世から不幸なコがいなくなりますように。