ともみろぐ

素敵日和〜スッキリと楽しい暮らしを目指して〜

人魚伝説なら高橋留美子先生の【人魚シリーズ】をおすすめしたい!

かわいいキャラクターといえば大人気のちいかわですが、ここ数日【人魚を食べて不老不死を手にいれる】というテーマでストーリーが進んでいて、X(旧Twitter)で「人魚の煮付け」というワードがトレンド入りしたくらい、めちゃくちゃ話題になっていますね。

ちいかわ原作者のナガノ先生の世界観がとってもシュールで、かわいい絵柄の中で残酷に展開していくのがなんとも言えない癖になり、ハマってしまいます。

若い世代の方たちにはかなり衝撃的だったらしい【人魚を食べて不老不死を手にいれる】という伝説は、世間一般に知られているのか?と思った人も多かったようです。

わたしはそのテーマであれば高橋留美子先生の「人魚シリーズ」を断然おすすめしたいのです!

「人魚伝説」って本当は怖い?

人魚を食べると永遠の命が手に入るというストーリーは手塚治虫先生の「火の鳥 異形編」や高橋留美子先生の「人魚シリーズ」で有名なテーマだと思っていたのですが、巷では人魚というのはアンデルセン童話で王子様に恋をする『人魚姫』話の方が有名のようですね。

その『人魚姫』は王子様との恋が成就せずに海の泡と消えてしまう結末ですが、ディズニーの『リトルマーメイド』はハッピーになれるストーリーで世界的に人気です。

ですが、日本での人魚伝説といえば八百比丘尼(やおびくに)という人物が人魚の肉を食べたことにより「不老長寿」となり、800歳まで生きた伝説があります。

日本の人魚伝説では、決して綺麗でかわいい人魚ではないところが興味をそそります。

わたしは幼い頃親しんでいた、アンデルセン童話の絵本に出てくる綺麗な人魚姫のイメージを見事に覆された衝撃の話が高橋留美子先生の「人魚シリーズ」だったのです!!

「人魚シリーズ」ってどんな作品?

高橋留美子先生といえば数々の大ヒット作がある中で、「好きな作品といえば?」と聞かれるとわたしはとっても迷ってしまいます。

どの世代の人にも高橋留美子先生の認知度はかなり高いのですが、たくさんの素晴らしい作品の中でも「人魚シリーズ」だけは外さないで欲しいのです。

高橋留美子先生の作品は、

などなど、アニメや映画も大ヒットしているビッグな作品ばかりです。

そしてどの作品もぐいぐい引き込まれるストーリー、そしてキャラクターたちがとてもイキイキと描かれています。

高橋先生の描く作品はコミカルなシーンも多く、バトルあり、切ない恋の表現もありのストーリーでもところどころクスッと笑いを挟んでくれる、そんなイメージが強いのではないでしょうか。

しかし、そんなイメージと全く違った作品があります。

それが1984年から不定期に発表された『人魚シリーズ』なのです!

人魚シリーズは小学館の『少年サンデーコミックススペシャル』から3巻まで刊行されています。

【あらすじ】若者であふれる真夏の海辺を、薄汚い格好をした男が地図を手に歩いていく。その男、湧太の目的地は野摺崎。そこは、険しい山と岩壁ばかりの海岸に囲まれた秘境であった。湧太は、500年前に人魚の肉を食べ不老不死になった体を元に戻してもらうため、人魚を探す長い旅を続けていたのだ。湧太が山中に分け入っていくと、そこには人知れず、しかも女だけが隠れ住む村があった。女たちは、なぜか真魚という少女に足かせをはめ、監禁するように育てていた(第1話)。

湧太と真魚の出会いを描く「人魚は笑わない」のほか、“人魚”と“不老不死”にまつわるエピソードを収録した全6話。遠い過去、湧太が流れ着いた島で助けられた凛との出合い。そして、人魚を執拗に探す、砂や逆髪島の海賊衆たちとの渡り合いを描く「闘魚の里」。旅の途中で真魚とはぐれてしまった湧太が真魚を探すべく辿り着いた場所は、人魚の肉が隠されているという森だった。表題作でもある「人魚の森」。

引用元:Amazon人魚の森

作品の雰囲気はとにかく仄暗くて重いテーマのサスペンスです。

この作品の雰囲気は「犬夜叉」にも引き継がれているようです。

「人魚シリーズ」を初めて読んだ時「高橋先生の力量をこれでもかと見せつけられるような、ゾクゾクするほど衝撃的なストーリー」だと思ったのを覚えています。

人間の身勝手さを見せつけられたり、誰も幸せになっていないまま終わってしまう後味の悪さだったり、「とにかく凄い!」の一言です。

グロテスクなシーンの中にも切なさがあって、「生きるとは?」を考えさせられる作品です。

いつものギャグ炸裂なシーンはどこへやら......?

高橋先生の作品の中でもかなりな異色作ではないでしょうか。

高橋先生の画力や話の構成力がシリーズ3冊の中にグッと凝縮されているような感動を味わえます。

そしてできることなら続きが読みたいのです!

主人公の湧太(ゆうた)と真魚(まな)の二人はその後どうなったの?

まだ完結していないような終わり方なので、できることなら二人が幸せになっている姿が見たいと思うのです。

うる星やつら」が2022年再アニメ化になって帰ってきた!

出典:Amazon

うる星やつら」のアニメが36年の時を経て、2022年に再アニメ化になり、2024年もシリーズが続く予定になっています。

大好きな高橋留美子先生!

わたしが小学生の頃からかれこれ40年以上ファンで居続けています。

うる星やつら」が1981年にアニメ化になった時はラムちゃんやあたるや面堂などとにかく個性豊かなキャラクターが大好きでファンクラブに入っていました。

好きで好きで仕方がなかった子供時代。

とても懐かしい思い出となっているところになんと!

2022年1月1日に『小学館創業100周年を記念して、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で全4クールにわたって放映予定』と発表された時はものすごく嬉しかった!

この令和の時代に新しい「うる星やつら」が復活するなんて!

そして声優さんも変わりました。

あたる役が神谷浩史さんなのはとても嬉しい!

神谷浩史さんは『進撃の巨人』のリヴァイ役や、『夏目友人帳』の夏目 貴志役が特に好きですが、役によって雰囲気も演じ方もかなり変えられる方なので、あたるの浮気性の軽〜い感じも超絶素敵でした。

しかもわたしのイチオシの小西克幸さんはラムちゃんの元婚約者のレイさん役で、前あたる役だった古川登志夫さんはあたるのお父さん役に、前ラムちゃん役だった平野文さんはラムちゃんのお母さん役で出てくださっていたので最高でした!

tomomilog.hatenablog.com

高橋留美子先生の作品に何年経っても触れられることはとても嬉しいことです。

ここはひとつ、「うる星やつら」もアニメで復活したことだし、「人魚シリーズ」の原作も復活してくれないでしょうか。

長年心から願っております。(>人<;)

ちいかわで話題になっている人魚ネタ、ぜひ高橋留美子先生のストーリーでも味わってみてください!


人魚の森 高橋留美子 人魚シリーズ 1 (少年サンデーコミックス) [ 高橋 留美子 ]