ともみろぐ

素敵日和〜スッキリと楽しい暮らしを目指して〜

整理術はドイツ式から学ぶ

 

アップルの創設者であるスティーブン・ジョブス氏は日本の侘び寂びにミニマリズムを感じ、ストイックなほどシンプルであることを追求されていたそうです。

でもミニマリズムは決して日本だけのものではなく、海外にも素晴らしい整理術が先祖代々受け継がれているのですね。

わたしが大好きな本の著書である門倉多仁亜さんのドイツ式整理術には合理的だけでなく、シンプル且つ温もりを感じられるのです。

整理術の基本的な考えとは?

外国の土地も広大で大きな家に住むひとたちは、収納する空間が多くあるため【整理をする】という概念が日本人とは違うと聞いたことがあります。

それが最近ではときめくお片付けで有名なこんまり先生アメリカで大活躍をされていると知って、海外でも整理術は受け入れられるようになってきたんですね。

日本の狭い土地や家で生活していると、いかにして空間を有効活用できるかを考えながら暮らしています。

部屋の整理は小さな空間ではとても重要なことです。

少しの空間でさえも収納できないか考えて詰め込むことをしてしまうのは、所有している物が多い証拠です。

整理は、物の量を正確にわかっていないとできません。

そして何を所有しているかも知っておかないと物を片付ける場所が決められません。

何を所有しているかを知るためにも物の量を適正にすることが大切で、適正なものにするためには定期的に処分することが必要です。

しかし危険なのは処分が目的になってしまった時、何もかも捨ててしまって何もない状態にしないとゴールではないと思ってしまいがちです。

ドイツ式整理術とは物を大切にする心

ミニマリストに憧れると、とにかくシンプルに、シンプルに......と『物をどれだけ減らせるか』『これ以上増やさないか』という方に気持ちが行きがちです。

そんな時にわたしが時々読み返したくなるのは門倉多仁亜さんの本なのです。

内容は終始、ほっこりと温かいんです。

『自分の居場所』の空間の心地良さを思い出させてくださるのです。

門倉多仁亜さんはきちんとした整理整頓の仕方だけではなく、ドイツのひとたちの物を大切にする伝統や習慣を紹介してくださっています。

祖父母の時代から使っていた家具や小物類を大切に手入れしながら、今の時代のインテリアにしっくり合わせるセンスが凄く素敵なのです!

日々の生活の中でお花を生けてみたり、日によってテーブルクロスを取り替えてみたり、タニアさんのご自宅ではゆったりとした優雅な時間が流れているのがわかります。

『シンプルの中にも豊かさを忘れない』ことを思い出させてくれるのです。

暮らしには【余裕】の部分が必ず必要だと学ばせてくれるのです。

真似をしたい憧れの暮らし方

門倉多仁亜さんはドイツ人のお母さまと日本人のお父様と一緒に、ドイツ、日本、アメリカに住んでいたそうです。

他の国の習慣や暮らしぶりもご存じで、引っ越しも多い生活の中で今の合理的な暮らし方を身につけていかれたようです。

真似をしたいところがたくさんあるので、きっとタニアさんのように暮らしたら、心がとても豊かになると感じます。

中でも『食器類は長く使っていると飽きてしまうもの。(中略)ときどき入れ替えをして楽しみます。』と書かれている箇所を読んだとき「えー!そうか!!食器類は飽きるのか」と目から鱗がボロボロ落ちました。

先祖代々の物を大切に使っているドイツの暮らし方でも飽きることはある!

わたしの場合は、食器は欠けたり割れたりしないと買い替えや入れ替えなどはないと思い込んでいたので、飽きたら交換してもいいものなんだと衝撃を受けたものです(笑)

物を大切に使いつつ、お役目が終わったら処分するのは服などと同じなのに、なんで食器は違うと思い込んでいたんだろう。

自分の中にある「不思議」な部分も認識させてくださる宝物の本です。

 

『タニアのドイツ式部屋づくり』

20回以上も引っ越しをしてきた経験から、インテリアやアイデアなど心地の良い生活についてヒントをたくさん教えてもらえます。写真もどれも素敵!

 


タニアのドイツ式部屋づくりー小さな空間ですっきり暮らす整理・収納のコツ【電子書籍】[ 門倉 多仁亜 ]

 

『タニアのドイツ式整理術・完全版』

ドイツのことわざ「整理整頓を覚え、好きになりなさい。時間と手間を省いてくれるから」は、本当にその通りです!大切な時間を膨大な量の物に割きたくありません。合理的な考え方を学ばせていただきました。

 


タニアのドイツ式整理術・完全版 モノ・情報・時間の持ち方・しまい方・考え方 [ 門倉多仁亜 ]

 

感性を磨いて鍛える!

何度も読みたくなる温かい思いが伝わるタニアさんの本ですが、タニアさんのインテリアセンスも参考に、わたしも素敵な部屋づくりをしていきたいと思っています。

そして何が大切で、何が必要ではないのか。

これは物に対してだけでなく、何に対しても当てはめられる大切なことだと思います。

物に対する思いを正しく持つことは、人間関係や仕事などにも応用できます。

自分にとって大切なものをしっかりと見極めていきたいのです。

そして日々の暮らしを豊かなものにしていきたいです。